デビルサバイバー2(主ヤマ時々ヤマ主)中心女性向けテキストブログです。
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平等主義ルートヤマト戦後。死にネタ。
モロではないですが流血描写有。
ルートを違えると(ダイチルート以外)基本的にどうしたって分かり合えないし思いも通じないよね、ルートリーダーには!という話です。
正直、通天閣崩落のとき、ヤマトがあそこで守るために動いてくれるとか思わなくて。
ああ、この子は根っこに他者を守ることが染みてるのだなと思った。
認めた、守る価値があると思う相手限定かもですけど。
正直自分だけ逃げればここから巻き返しだってできただろうに、そこで主人公達を助けることを優先した結果がアレだと思うと本当に胸が苦しくなります。
局長はもっと恨み言を吐いてもいいと思うんだ…。でもそこで言わないから潔い印象なんですが。
しかし圧死とか落下死とかヤマトさんの死に方は一々生々しく痛そう過ぎる…。
これは結局最後まで背負い続けたものから逃れられなくて重みに潰されて逝ったことの暗喩なのかなーとも思うと、ウアアアってなります。
ロナウドルートのヤマト戦後は割りとトラウマです…。
モロではないですが流血描写有。
ルートを違えると(ダイチルート以外)基本的にどうしたって分かり合えないし思いも通じないよね、ルートリーダーには!という話です。
正直、通天閣崩落のとき、ヤマトがあそこで守るために動いてくれるとか思わなくて。
ああ、この子は根っこに他者を守ることが染みてるのだなと思った。
認めた、守る価値があると思う相手限定かもですけど。
正直自分だけ逃げればここから巻き返しだってできただろうに、そこで主人公達を助けることを優先した結果がアレだと思うと本当に胸が苦しくなります。
局長はもっと恨み言を吐いてもいいと思うんだ…。でもそこで言わないから潔い印象なんですが。
しかし圧死とか落下死とかヤマトさんの死に方は一々生々しく痛そう過ぎる…。
これは結局最後まで背負い続けたものから逃れられなくて重みに潰されて逝ったことの暗喩なのかなーとも思うと、ウアアアってなります。
ロナウドルートのヤマト戦後は割りとトラウマです…。
その全力は侵略者にこそぶつけるべきだった。
龍脈はミザールのときにほぼ使い切ったはずなのに何処から掻き集めてきたのだろう。
そんなに俺たちを降したかったのだろうか。
こちらを見る目は乾いていたけど、戦いながらないているように見えた。
期待を裏切られ傷ついてなき叫んでいる子供。
かわいそうに。
でも腕の中で息を止めてもうなかない。
辺りには砕けたタワーの残骸が散らばってる。鉄錆びたにおいがきえない。
誰よりはやく駆け寄って、抱き上げた身体はゆっくりと冷えはじめていた。
ひどく、かるい。だって、半分しかないんだ。
巨大な瓦礫に埋もれた腰から下が、まともな形をしているかどうかなんて考えるまでもない話。
赤黒く広がる血が、雄弁に答えをものがたる。
閉じた大和の目蓋は開かない。
「…北斗くん」
「ごめん、ロナウド。もう少しだけ、時間をくれ」
大和の亡骸を抱えたまま動こうとしない俺を見かねたのか、平等主義を唱えるリーダーが近づこうとした。それを、声で制する。
俺の返答を受けて気を遣ってくれたんだろう。
誰からともなく、「気をつけて」と言い残して、皆の気配が離れていく。ありがたかった。
もう少し、少しだけ。ひとりでいたむ時間が欲しかった。
「やまと」
大和の頭を膝に乗せて、そっと、血に汚れた髪に梳った。
望んで命運を背負ったのだと立っていた身は、まだ大人になりきらない、か細いものだった。
たましいの持っていた覇気の抜け落ちた大和は、実力主義を掲げた絶対の強者なんかには見えなくて。
おれより1つ年下の、ただの、17歳の少年でしかなかった。
どうして最後に俺たちを守ったのか。
その答えを聞くことは永遠にできない。
「見捨てることもできたのに」
くにを守る影たることを意義として与えられていた少年は、生きている間ろくに報われず。
その苛烈で、ある種潔癖な有様もあって、ときに懐疑の目を向けられながら。
なお、己の思う形で『守ること』に殉じた。
彼は己を縛り、己が背負うものを手放そうとしなかった。
…結局は最期の瞬間まで。
「その鎖を外してあげたかった」
だからこそ、彼が願うのとは対局の思想を望んだのに。
一方的な思いでは、何一つ、救うことはできなかった。
胸の中に渦を巻いていた感情はやがて空虚にひえる。
泪は、出なかった。
感情が全てが凝り固まってしまったかのように、ひとしずくさえ零れない。
生きているときには決して、触れることのできなかった唇にくちづける。
はじめて触れ合わせた唇は、彼の体温と同じに冷え切って、苦かった。
血の味よりもずっとにがい。これは、彼と共に死んだ俺の恋の味、なのだろう。
つめたくて、くるしくて、かなしかった。
もう一度髪に触れる。やわらかく、撫でる。奇跡も救いもどこにもない。知っている。
だから、これは、自己満足の。惜別。
「…今までよく、がんばった、な。おやすみ、大和」
生きていた彼はどれだけ、労わられることがあっただろうか。
そんな言葉はいらないと嗤うだろうか。侮辱だと怒るだろうか。
それもやはり、もう二度と答えを聞くことはかなわない。
せめてよい夢を。
もう誰も、彼自身にさえ。
その肩に重責を負わせることはしないから。
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