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デビルサバイバー2(主ヤマ時々ヤマ主)中心女性向けテキストブログです。
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3/28のファミ通の記事がいろいろ衝撃的だったので衝動のままに書き綴ったお話です。
BRの断片的な新情報を下敷きにしているので、そのあたり気になる方は閲覧ご遠慮ください。

BRが、局長の不在(ていうかアトラス広報のツイートだと消えたヤマトってはっきり言われてておおうってなった)のもと進んでいく話みたいだったので、局員動揺が収まらなかったので小話を描きました。
不在の局長がどこか世界の果てみたいなところに閉じ込められちゃっててウサミミを待ってたら、とかそんな妄想です。





 ざあざあと星が流れる天の川のほとりで、私はひとり、誰かを待っている。
 ここは暗く、涼しく、そしてどこまでも静かだ。
 かがやく銀河の川べりに座り込んでから、まだ少しもたっていないような気もするし、もう何年何十年何百年も時間が流れたような気もする。
 腹がすくことも眠くなることもない。生理的な欲求はすべてが遠く、私はただただ時を重ねる。
 この場所には星の輝きのほかには闇しかない。何もすることがない時間というものは手持無沙汰で落ち着かない。
 何かするべきことがないと心休まらない私の性質を、どこかで誰かが一種病のようだとからかいまじりに――あるいは心配そうに――いさめてきたようにも思うが、退屈と無為は人を殺せるのだ。

 私は無聊の慰めに数多にあふれる星たちを数える。
 星は無数にあり、いくら数えても果てないが、何時でも目に付く青いうつくしい星があって、星を数えるのにも飽きると私はその星を、こればかりは飽きることなく眺めるのだった。
 じいっと眺めていると時折私に気付いているかのように瞬いて見える。愉快だった。
 さて、どこかであの青色の煌めきを見たことがある気がするのだが、何処でのことだったか思い出せない。
 ここに来る前のことは大凡ひどく曖昧なのだ。私自身のことも。

 それでも私は誰かを待っているのだと、ほかのどんなものが星々の瞬き、深々と続く常闇に削られていっても、そのことだけは忘れることはない。
 誰かを待つことなどほとんどしたことがなかった。だが、「彼」を待つのは不快ではない。
 私は穏やかな心持でいる。待ち人が来るのが何時になるかもわからないのに、恐ろしいとはちっとも思わない。
 約束をしていなくとも、彼はここに来る。きっと来る。私は奇妙な確信を持ってその時を待つ。
 彼は何時だって、私の予想をひっくり返しながら不可能を可能にしてきたのだ。
 だから、きっと、今回も、きっと。
 いつものように笑って、彼は来る。おせっかいで――情け深い男だから。
 例えばここが世界の果てであっても、不安はない。

 幾千万と時が流れても、私はここで君を待つ。

 やがて名前を呼ぶ声に私は顔を上げる。膝を抱え座り込んでいた無様な姿勢から立ち上がる。
 彼だ。ほら、私の見立てに間違いはなかった。
「遅くなってごめんな。迎えに来た」
 青い愛しい星がやさしく笑う。

 また隣においでとのばされた手は、ずっとずっと私が待ち望んでいたものだった。

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